はじめに

無料で使えるWindows標準搭載ソフト「ビデオエディター」

「ビデオエディター」は、Windows10/Windows11に標準搭載されている動画編集ソフト。
なのでWindowsユーザであれば無料で使えちゃいます。一瞬でスタイリッシュな映像を作ってくれる自動編集機能から、本格的なカスタム編集まで、幅広い使い方ができる優れものソフトです。

人気動画編集ソフト「ムービーメーカー」の後継ソフトとして誕生

無料で使える動画編集ソフトとして人気のソフトに「ムービーメーカー」というものがありました。
最初にWindowsに搭載されたのは2000年でWindows Me。その後、Windows XPにも標準搭載され、Windows Vistaの時代には「Windows Live ムービーメーカー」という名前で、Windows Liveから無料ダウンロードして使うことができるようになりました。

ところが2017年1月、ムービーメーカーも含むソフト群・Windows Essentialsのサポートが終わり、ダウンロードもできなくなってしまったのです。既に利用していた分については継続して使うこともできましたが、パソコンの買い替えなどで、馴染んでいたムービーメーカーでの動画編集をあきらめなくてはいけない人も大量に発生しました。

「マイクロソフトはいつ後継ソフトを出すんだ!?」

そんな声が上がる中で誕生したのが、このサイトの主人公でもある「ビデオエディター」です。

Windows10の写真管理&編集ソフト「フォト」の中にひっそり生息

ところが当初、その存在に気付いていない人も多かったのです。というのもこの 「ビデオエディター」 、一個の独立したソフトではなく、Windows10に標準搭載されている写真閲覧・管理・編集ソフト「フォト」の機能の一部だったからです。

写真を閲覧したり、簡単な編集をするソフトとしては知っていても、動画編集機能があることは知らなかったり、あるいは知っていても「写真を並べてスライドショー的な動画を作るもの」と思い込んでいた人もいるかもしれません。

だって名前が「フォト」なので。

Windows11版がでた今も、「ビデオエディター」は独立ソフトではなく「フォト」の中にありますが、独立させてもいいくらいの充実の機能です。ムービーメーカー愛用者にはちょっと物足りないかもしれませんが、その分初心者も含め誰でも簡単に使えますし、短時間でも格好いいスタイリッシュな映像作品を作ることもできます。

自動編集機能を使えば、格好いい動画が簡単に作れる

この「ビデオエディター」の特長は、初心者から中級者まで幅広く使えるというもの。
動画編集のスキルはないけど、簡単に短時間で格好いい動画を作りたいという人のニーズにもこたえてくれるソフトなのです。

中でも自動編集機能が優れもの。
たとえば下記の動画は、旅行の時の写真を何枚か指定して、あとはテーマだけ選んで自動編集したものです。

同じく旅行時に撮影した写真と動画をいくつか指定して自動編集し、その後テキストを入れたり動画の再生時間などを手直ししたのがこちら。

いかがでしょうか。

この「フォト」を使えば、スマホやデジカメで撮った写真・動画ファイルを選ぶだけで、BGMやタイトルもつけた本格的なムービー作品をあっという間に自動で作れるのです。

もちろん自動作成の後、他のBGMに変更したり、写真・動画ファイルの並び順を変えたり再生時間をBGMにあわせて調整したりというカスタマイズをすることもできます。

無料だけど高機能~本格的な動画編集もできちゃう

凝った映像作品だって作れます。
動画ファイルの不要な部分をカットしてリズムよくつなぎあわせてショートムービーを作ったり、「フィルター」「モーション」などを駆使すれば、写真・動画素材の色味や明るさも変えたり、特殊な演出を加える効果もつけることができます。

タイトルや字幕の配置やデザインも、用意されている様々なパターンの中から選ぶことができます。

ハイライトシーンだけスローモーションにしたり、動画ファイルの一部だけ音声を消してもいいでしょう。3Dで立体的に動き回るキャラクターを登場させることもできます。

もちろん、本格的なプロ用の動画編集ソフトとは違いますので、機能もできることも限りがあります。でも初心者の方なら、難易度の高いプロ用ソフトに挑戦して砕け散るより、感覚的に編集作業ができるこのビデオエディターで楽しく動画編集しながら慣れていったほうがいいと思います。

新登場のWindows11でも使える

Windows11にも「ビデオエディター」は搭載されています。基本的にはWindows10版と同じですが、画面構成などいろいろ変わりました。

現時点では、当サイトではWindows10版のビデオエディター(2019年1月時点)を前提に使い方を解説していますが、今後、最新版のビデオエディターの使い方も紹介してゆく予定です。少々お待ちください。

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