日常生活で大量の写真を撮るようになり、その管理に苦労している方も多いでしょう。旅行の記念スナップや愛猫写真、いざ探そうと思ったら見つからず困ったことありませんか?「海辺」「猫」などテキスト検索で写真を探せたら便利だと思いませんか?「フォト」ならできます。
「フォト」は、写真整理&検索&閲覧の悩ましさを解決してくれる、実はとっても便利なアプリなのです。
年月日別に並んでいる写真を見る
「フォト」を起動すると、まず「コレクション」の画面が開きます。写真ファイルをユーザフォルダ下の「ピクチャ(Pictures)」フォルダに入れている人やOne Driveを利用している人は、その中に保管されている写真が自動的にここに登場するはずです。
それ以外の場所に写真ファイルを保管している人も、設定でそのフォルダを追加することができます(方法は後述)。
写真は自動的に年月日でまとめられています。右側のメモリ部分を見ると西暦が書かれており、その間に小さな点がありますが、これが「月」になります。
マウスカーソルをこのスライダ上にのせると、年月が表示されますので、クリックすれば目当ての場所まで一気にジャンプできます。
「フォト」が便利なのは、写真を保存してあるフォルダが異なっていても、ここでは日付別にすべてを閲覧することができる点です。たとえば私の場合、デジカメで撮影した写真とスマホで撮影した写真は、フォルダをわけて管理しており、写真を探す際、両方のフォルダを確認しなくてはいけないのが手間でした。これなら、フォルダを分けていても問題ありません。
また一眼レフデジカメの生データ「RAW形式」のファイルにも対応しており、「フォト」で閲覧・管理することができます。
テーマ別にアルバムを作る
次に「アルバム」です。
上部メニューの「アルバム」をクリックして、アルバム一覧の画面を開いてください。特にまだ何もアルバムを作っていない場合でも、自動作成された日付別のアルバムが並んでいるはずです。
アルバムは、例えば「北海道旅行2018年10月」など旅行やイベントごとに作成してもいいですし、カフェでケーキなどの写真をよく撮っているのであれば「カフェスイーツ」といったアルバムを作ってもいいでしょう。ペットの写真アルバムなどもありです。
今回は一泊二日でグランピング体験した際の写真をまとめてアルバムを作りたいと思います。写真の選択は、写真1枚ずつ選択する他、日付単位でも可能です。今回は2日間に撮った写真がすべて旅行のものだったので、2日間の写真をそれぞれ一括選択しました。
選択したら右上の「選択」ボタンをクリックします。
アルバムが完成しました。名前が「アルバム」になってしまっていますので、その右の編集ボタン(鉛筆アイコン)をクリックしてアルバム名を入力してください。最上部では、選択された写真・動画がスライドショー形式のムービーとして表示されています。すぐ下の「視聴」ボタンをクリックすると、BGM入りで再生することができます。
さらに写真を追加したり、下の写真の表示をもっと大きくすることなどもできます。まずは画面全体を見て、どんなメニューがあるかをチェックしてみてください。
さらに、アルバムの「カバー写真」を設定することができます。これはアルバム一覧の画面で、アルバム名とともに表示されるサムネイル写真です。カバー写真に指定したい写真を右クリックしてメニューを表示させ「カバー写真として設定」を選択してください。
映っている人物で自動グループ化してくれる
こちらも試してみるとなかなか便利な機能です。
上部のメニューから「人物」を選んでクリックしてみてください。ある程度の枚数の写真がないとだめかもしれませんが、特に何をしたわけでもないのに、上記のように人物の顔写真のアイコンが並んでいます。
これ、「フォト」の顔認識機能によって自動的にチョイス・タグ付けされたものなのです。Googleフォトなどではお馴染みの便利な機能なのですが、「クラウドに写真を保管するのは抵抗がある」という方もいるでしょう。Windowsの「フォト」でも、ある程度同じことができます。
この時点では、まだ「フォト」開始直後だったため9人分のタグ付けしかされていませんでしたが、翌日開いたところ40人以上の顔写真アイコンが並んでいました。
「タグ付けの開始」ボタンをクリックし、顔写真アイコンの下の「名前の追加」をクリックすると、別のアプリ「連絡先」と連携して名前を登録できるようになります。この作業をしておくと、後で名前で写真を検索することもでき、便利です。
「海辺」「バイク」などキーワードで写真検索~自動画像解析機能
こちらも画像解析ベースの機能となります。
膨大な数の写真を画像解析するのには少々時間もかかりますので、まだ使い始めたばかりという方は、「フォト」起動して少し時間が経過した後に試したほうがいいかもしれません(これは人物顔認識も同じ)。
まず、最上部の「検索」と書かれた白いボックスの中にマウスカーソルをあわせ、一回クリックしてみてください。下にメニューが展開し、検索する候補となるキーワードが提案されます。
人物以外では「場所」「物事」の2つが登場します。
「場所」には地名が、そして「物事」には「緑」「町並み」「シルエット」などが並んでいます。いったいどういうことなのでしょう。
ためしに「町並み」で検索してみると、過去に撮影した写真の中から、建物が立ち並ぶ風景の写真だけがピックアップされて並びました。特に私が設定したりタグ付けたりしたものではありませんので、写真の構成などから「町並み写真だろう」と推測されたものなのでしょう。
さらに別のキーワードでも検索してみました。
「海」と入力すると「海辺」というキーワードが提案されたためそれで検索すると・・・
海ではなく広い河口湖も混じってはいますが、そこは問題ありません。
サイト制作などで「海っぽい写真が使いたい」と思い、過去写真を片っ端から探すことがよくありましたが、これを使えば作業時間は10分の1で済みます。
最後にこれは「バイク」で検索した結果です。
結果一覧の写真は、拡大表示も可能です。
ツーリングの時の写真が見たいと思ったら、この方法ですね。
思わず、何か月も前からのツーリングの思いで写真に魅入ってしまいました。
Googleフォトなどを使わなくても、パソコン上でできる「キーワードでの写真探し」。これがあれば、数千・数万枚の写真ストックがある人でも、目当ての写真を比較的容易に絞り込んで探すことができますし、過去の写真を様々なキーワードで探して楽しむことができます。
どんなキーワードで探すことができるか、試してみてください。