動画を分割したり不要な部分を削除する方法(カット編集)

動画編集の基本は「カット編集」。ひとつの動画クリップを分割して必要なところだけ利用したり、前後の不要な部分を削除したりすることができます。

「分割」と「トリミング」の違い

動画編集ではよく、「一本の動画を短くする」「複数の動画をつなぎ合わせて一本にする」といったことを行いますが、どちらにしても分割やトリミングによって、不要な部分をカットする作業が必要になります。

「分割」は、指定したポイントで動画を2つに切り分けることです。たとえば1本の動画の中から不要な個所を削除する場合には、削除したい場所の前後で動画を分割した後、要らないクリップだけ削除します。

「トリミング」は、動画の一部を切り出すことを指します。「どの地点から」「どの地点まで」を切り出すか、始点・終点を指定し、それを確定すると、指定した箇所だけが残り、それ以外が削除となります。

分割とトリミングのどちらを使うかは、残す部分の場所などによって変わります。両方試しながら、効率的に不要部分を削除する方法を探ってみてください。

<分割>動画を分割し不要部分削除

右側のタイムラインには、現在一本の動画クリップがあります。これを途中何か所かで分割し、不要な動画クリップを削除する作業を行います。

まずタイムライン上にある黒い縦のライン「再生インジケーター」を、分割したい場所に移動します。ドラッグで移動してもいいですし、左側の再生画面で再生しながら、分割したい場所で停止ボタンを押す方法でもいいです。

細かな微調整を行う場合は、タイムライン下部右端にある「タイムスケールの調整」で「+」を左クリックし、タイムラインを拡大しておくといいでしょう。

分割箇所が定まったら、作業メニューの「編集」>「分割」アイコンを左クリックしてください。すると動画が2つに分割されます。

分割個所の両脇に白い「送り穴」が現れます。
動画クリップ内に並ぶ画像サムネイルの大きさの関係で、タイムライン上は分割箇所が少し右に動いた気がしますが、問題はありません。

ちなみに上の画面では、「分割」アイコンの色が薄くなっていて、クリックできないようになっています。これは再生インジケーターが動画クリップとクリップの間にあり、そもそも分割できない場所に位置しているからです。

そして複数個所で分割しました。
現在5つの動画クリップに分割されています。

このうち不要な動画クリップの上で左クリックして選択し、「Deleteキー」で削除します。複数の動画クリップを同時に指定する場合は「Ctrlキー」を押しながら選択してください。

2つの動画クリップを削除した後の画面がこれです。最初1本の長い動画だったものを5分割し、途中の2クリップを削除して3つのクリップだけを残したものになります。

<トリミング>動画クリップの冒頭や終わり部分を削除する

まずはトリミングしたい動画クリップを選択した状態で、作業メニューの「トリムツール」を左クリックしてください。この時再生インジケーターの場所はどこでもOKです。

そうすると、こんなトリムツール専用画面になります。

スライドバー上に、縦長の長方形が2か所と、小さな楕円形の再生インジケーターがあります。この縦長長方形で挟まれた範囲が「残す場所」、その外側が「削除する場所」になります。

この縦長長方形をドラッグで移動させて範囲を選択する方法がひとつ。

もうひとつは、再生ボタンを押して動画を再生し、トリミングしたい始点箇所で停止をし、上部の作業メニューにある「開始位置の設定」を左クリックする方法です。終点も同じように、「停止位置の設定」を左クリックします。

後者のやり方のほうがおそらく確実でしょう。
秒数で指定するやり方もあります。一番楽な方法を選んでください。

トリミングする範囲を選択しおえたら、作業メニューの「トリムの保存」を左クリックすれば完了です。

一度トリミングした後も、再度同じように「トリムツール」ボタンをクリックすることで、範囲をさらに狭めたり広めたりすることができます。

右クリックでカット編集さくさく

慣れてきたら、右クリックでメニューウインドウを出し、「分割「開始位置の設定」「停止位置の設定」「削除」を実行してみてください。

いちいち作業メニューのアイコンをクリックするより素早くできます。